
品質管理は徹底しています
当店では在庫管理設備として
・大型プレハブ冷蔵庫
・プレハブ冷蔵ショーケース
・リーチン冷蔵ショーケース
・定温定湿倉庫(約15°,約75%)
を、保有しており万全の品質管理を心掛けています。
商品特性に応じて適切な場所で商品を保管していますので、安心してお買い求め下さい。
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ピアンヴェッキオ 2024 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥4,500
【毎年割り当ての人気商品】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 ピアンヴェッキオ 2024 タイプ 白 品種 リースリング50/ヴェルメンティーノ50 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約3000本のリリース。ラッダのプロット「ピアンヴェッキオ」に植わるヴェルメンティーノ50%にリースリング50% 。ヴェルメンティーノはこのヴィンテージから3週間ほどスキンコンタクトを試みた。両ブドウとも100%全房のままステンレスタンクに投入し混醸。数ヶ月の静置。数パーセントのみ新しいトノーで静置したマストを最終的にブレンド。「2024年はアルコール度数を11.5%にまで下げることに成功した。味わいにはヴェルメンティーノやリースリングのニュアンスはほとんど感じられない。むしろヴェルディッキオのようなスケールのある味わいに感じてもらえるはずだ」とショーン。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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ロザート 2024 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥4,250
【毎年割り当ての人気商品】 【軽めの飲み口だけど複雑】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 ロザート 2024 タイプ ロゼ 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約12000本のリリース。アルコール度数は11%(実際は10.6%)と「まさに私の理想形」とショーン。2024年は通常より3週間早く収穫を開始した。ラッダのサンジョヴェーゼ100%。全房のままプレスし、果汁のみをステンレスタンクやキューブ型のセメントタンクで約60日間発酵。発酵温度は13℃。自生酵母のみ。そのまま1ヶ月間静置。「2024年はぼくのベストと言える2023年に近い味わいですが、もう少しリッチ」。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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キャンティ クラシコ 2022 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥4,850
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 キャンティ クラシコ 2022 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約55000本のリリース。アルコール度数14%。「少しモダンスタイル」と彼は冗談を言うが、それは味わいのスケールが大きいという意味。酷暑の2022VTらしくエキスの濃縮度とストラクチャーが例年よりやや強いが、ショーンらしい質感(テクスチャー)と艶めかしさは全く失っていない。複数のラッダのプロットのサンジョヴェーゼ100%。40%全房。プロットごとにステンレスタンクやキューブ型のセメントタンクを用い、上限32℃を許容しながら合計90日間のマセレーション。主発酵期間中は1日1回、5分間だけのポンピングオーヴァーと穏やかな抽出を心掛ける。キューブ型セメントタンク、トノー、大樽の3種の容器で16ヶ月の熟成の上ブレンド。さらに2ヶ月間の瓶熟。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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イル ランダジオ 2023 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥4,650
【毎年割り当ての人気商品】 【トスカーナの熱い大地を反映した熱を感じるフランスとは異なるボルドースタイル】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 イル ランダジオ 2023 タイプ 赤 品種 メルロ75/カベルネフラン25 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 例年30000本のリリースだが、2023年はベト病の影響で約8000本のリリースにとどまった。ヴァリアーリの「ターナ・デイ・ルピ」と、ラッダの「チェッティーネ」の区画から。また今年からメルロの比率を意図的に高め、メルロ75%、カベルネ・フラン25%とした。「このランダジオのコンセプトはメルロの強烈な個性を全くメルロらしくない味わいに仕上げるための実験作」。品種ごとにキューブ型セメントタンクの中で120日間マセレーション。全房の比率は全体で約50%。プレス後、再度セメントタンクで約18ヶ月熟成を経て、最終的に2つの品種がブレンドされる。「冷やしてもおいしいよ」とショーン。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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イル グエルチオ 2023 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥9,900
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【個性を感じるフラグシップキュヴェ!!アロマや厚みが格別】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 イル グエルチオ 2023 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約10000本のリリース。 ラーモレの中心地、ファットリア・ディ・ラーモレのカンティーナの周囲に広がる南西向き、樹齢20~40年のサンジョヴェーゼ100%。通常、ラッダの標高600メートルのコッレ・ペトローゾからのサンジョヴェーゼをブレンドするが、2023年はひょう害のため収穫出来なかった。80%全房。54HLのノンブロのキューブセメントタンクで29℃を上限に主発酵。合計180日間のマセレーション。17HL容量のエッグタンクを主体に約13ヶ月熟成。さらに約2ヶ月の瓶熟。「全房の比率とマセレーションの期間を年々上げている。2021VTは20%で120日、2022VTは50%で150日、2023VTは80%で180日、2024VTは100%で210日。まだまだ実験段階。探求すべきことはたくさんある」。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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トスカーナ ロッソ ウノ 2022 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥15,400
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【最上位キュヴェ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 トスカーナ ロッソ ウノ 2022 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約12000本のリリース。ラッダからのサンジョヴェーゼのベストセレクション。プロットごとにキューブ型のセメントタンクで90日間マセレーション。全房の比率は40%。ポンピング・オーヴァーは1日1回にとどめ穏やかな抽出を促す。キューブ型のセメントタンク、トノー、大樽に分け18ヶ月間熟成。その後ブレンドを行い、さらに約2ヶ月の瓶熟を経てリリースされる。「2022年はフローラルで丸みを帯びたタンニンが特徴。ヴィンテージの特徴を表現することが私の使命のひとつとするなら、2022年はしっかりとその使命を果たすことが出来たと思う」。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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【マグナムボトル】キャンティ クラシコ 2022 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥13,000
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 キャンティ クラシコ 2022 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 1500ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約55000本のリリース。アルコール度数14%。「少しモダンスタイル」と彼は冗談を言うが、それは味わいのスケールが大きいという意味。酷暑の2022VTらしくエキスの濃縮度とストラクチャーが例年よりやや強いが、ショーンらしい質感(テクスチャー)と艶めかしさは全く失っていない。複数のラッダのプロットのサンジョヴェーゼ100%。40%全房。プロットごとにステンレスタンクやキューブ型のセメントタンクを用い、上限32℃を許容しながら合計90日間のマセレーション。主発酵期間中は1日1回、5分間だけのポンピングオーヴァーと穏やかな抽出を心掛ける。キューブ型セメントタンク、トノー、大樽の3種の容器で16ヶ月の熟成の上ブレンド。さらに2ヶ月間の瓶熟。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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【マグナムボトル】イル ランダジオ 2023 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥9,200
【毎年割り当ての人気商品】 【トスカーナの熱い大地を反映した熱を感じるフランスとは異なるボルドースタイル】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 イル ランダジオ 2023 タイプ 赤 品種 メルロ75/カベルネフラン25 容量 1500ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 例年30000本のリリースだが、2023年はベト病の影響で約8000本のリリースにとどまった。ヴァリアーリの「ターナ・デイ・ルピ」と、ラッダの「チェッティーネ」の区画から。また今年からメルロの比率を意図的に高め、メルロ75%、カベルネ・フラン25%とした。「このランダジオのコンセプトはメルロの強烈な個性を全くメルロらしくない味わいに仕上げるための実験作」。品種ごとにキューブ型セメントタンクの中で120日間マセレーション。全房の比率は全体で約50%。プレス後、再度セメントタンクで約18ヶ月熟成を経て、最終的に2つの品種がブレンドされる。「冷やしてもおいしいよ」とショーン。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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【マグナムボトル】イル グエルチオ 2023 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥23,800
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【個性を感じるフラグシップキュヴェ!!アロマや厚みが格別】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 イル グエルチオ 2023 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 1500ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約10000本のリリース。 ラーモレの中心地、ファットリア・ディ・ラーモレのカンティーナの周囲に広がる南西向き、樹齢20~40年のサンジョヴェーゼ100%。通常、ラッダの標高600メートルのコッレ・ペトローゾからのサンジョヴェーゼをブレンドするが、2023年はひょう害のため収穫出来なかった。80%全房。54HLのノンブロのキューブセメントタンクで29℃を上限に主発酵。合計180日間のマセレーション。17HL容量のエッグタンクを主体に約13ヶ月熟成。さらに約2ヶ月の瓶熟。「全房の比率とマセレーションの期間を年々上げている。2021VTは20%で120日、2022VTは50%で150日、2023VTは80%で180日、2024VTは100%で210日。まだまだ実験段階。探求すべきことはたくさんある」。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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【マグナムボトル】トスカーナ ロッソ ウノ 2022 / テヌータ ディ カルレオーネ
¥33,000
【毎年割り当ての人気商品】 【ピノノワールのようなサンジョヴェーゼ】 【早飲みもOK!!もちろん熟成のポテンシャルも大!!】 【最上位キュヴェ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 トスカーナ ロッソ ウノ 2022 タイプ 赤 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 1500ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 約12000本のリリース。ラッダからのサンジョヴェーゼのベストセレクション。プロットごとにキューブ型のセメントタンクで90日間マセレーション。全房の比率は40%。ポンピング・オーヴァーは1日1回にとどめ穏やかな抽出を促す。キューブ型のセメントタンク、トノー、大樽に分け18ヶ月間熟成。その後ブレンドを行い、さらに約2ヶ月の瓶熟を経てリリースされる。「2022年はフローラルで丸みを帯びたタンニンが特徴。ヴィンテージの特徴を表現することが私の使命のひとつとするなら、2022年はしっかりとその使命を果たすことが出来たと思う」。 生産者について(輸入元資料2025引用) 「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモード(流行)だっていうのかい!?」 そのワインの名前は「イル・グエルチオ」。トスカーナの方言で「変わったやつ」を意味します。つくり手は2016年に名門リエチネから独立したショーン・オキャラハン。彼のワインづくりの根底にはかの伝説的な醸造家、ジュリオ・ガンベッリの血が色濃く流れています。 「モンテヴェルティーネはいつも私にインスピレーションを与えてくれた。ラッダで最も重要で素晴らしいカンティーナだ。私にとってジュリオ・ガンベッリは神様のような存在だった。特に90年代は素晴らしくエレガントで輝くようなおいしさだった」。 ショーン自身がそう語るように、ガンベッリへの敬意は彼のワイン哲学そのものです。ブドウの力を信じ、長い時間をかけて果皮と共に醸すそのスタイルは間違いなく偉大な先人へのオマージュから生まれています。 しかし、伝統への敬意だけではイル・グエルチオは完成しませんでした。 彼の独創性をさらに解き放ったのは近年の「温暖化」という予期せぬ恩恵です。「私が醸造を始めた90年代、この地でワインのアルコール度数を13%以上にするのは至難の業だった。でも今は温暖化の影響でブドウが完熟し15%を超えることも珍しくない。低いアルコール度数では表現が狭まってしまうが、熟度が上がることでワインの表現に幅を持たせることが出来る。まさに味わいに『アソビ』が出来る環境が整ったんだ」。 伝統への深い敬意と、時代の変化がもたらした表現の自由。この二つが融合したとき、ショーン・オキャラハンの「変わったやつ」は唯一無二の輝きを放ち始めたのです。 このワインが初めて日本に上陸したのは2017年のことでした。初ヴィンテージのラベルはワイナリー名もない極めてシンプルなもの。「ブルゴーニュのユベール・ド・モンティーユみたいでかっこいいだろ?」と彼が冗談めかしていたことを思い出します。初回の輸入はわずか240本。その味わいを信じ、ショーンの未来に期待をかけてくださったのはたった3軒の酒販店様のみでした。 しかし、物語はここで終わりません。昨年11月、ショーンが来日した10日間で350名を超える日本の皆さまと時間を共にすることができました。「変わったやつ」と評されたワインを求め、今ではレストランのシェフやソムリエの方からワインを愛する一般のお客様まで、年間20名以上の方々が現地の彼のもとを訪れています。 わずか数年で生まれたこの大きなうねりは、私たちにとって何よりの誇りです。 「あなたのワインはサンジョヴェーゼのモード(流行り)だと言われるけど、どう思う?」。ある時、そう尋ねられたショーンは笑って一蹴しました。「じゃあ、ジュリオ・ガンベッリもモードだっていうのかい!?」 彼のワインづくりは決して“奇をてらった”ものではありません。サンジョヴェーゼというブドウが持つ、本来の透明感や緊張感、繊細さをあくまで真摯に引き出そうとする姿勢の中から、結果的に「変わったやつ=イル・グエルチオ」が生まれたのです。 そして、このワインは誰かのための“正解”を狙って造られたわけではありません。ショーンが30年かけて積み重ねてきた経験に裏打ちされながらも、いまだ実験段階にあるワインです。 だからこそ、もしあなたがイル・グエルチオの味わいを「他と違う」と感じ、この物語を応援してくださるならこれ以上の喜びはありません。それこそが「変わったやつ」という名の由来であり、私たちが探し求めていた共感の証なのですから。
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バルバレスコ モンテステーファノ 2021 / グイド リヴェッラ
¥26,400
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ モンテステーファノ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 樹齢約40年のネッビオーロを自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成。 口当たりが柔らかく、丸みがあり、フルーティーで花のような香りに加え、スパイシーなニュアンスも感じられる。繊細でエレガントなタンニンが特徴。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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バルバレスコ ファウゾーニ 2021 / グイド リヴェッラ
¥22,000
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ ファウゾーニ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 樹齢約40年のネッビオーロを自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成。 口当たりが柔らかく、丸みがあり、フルーティーで花のような香りに加え、スパイシーなニュアンスも感じられる。繊細でエレガントなタンニンが特徴。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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バルバレスコ 2021 / グイド リヴェッラ
¥15,400
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネとビビネットの区画から収穫されたネッビオーロ。 自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵が行われる。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成される。 赤い果実、チェリー、スミレの香り。深みがあり、包み込むような味わいで、しっかりとしたタンニンがありながらも滑らかで丸みを帯びている。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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ランゲ ネッビオーロ 2022 / グイド リヴェッラ
¥7,480
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ランゲ ネッビオーロ 2022 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ約90/バルベーラ約10 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネのネッビオーロとバルベーラ。 自生酵母で約20日間、最大28℃の温度でステンレスタンクにて主発酵。 その後約10か月間、最低1年以上使用済みのバリックとトノーで熟成され、2つの品種がブレンドされる。 口当たりが柔らかく、シルクのように滑らかでエレガント。チェリーや赤い果実の香りが感じられ、バランスの取れた過度に主張しないタンニンが特徴的。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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バルベーラ ダルバ 2022 / グイド リヴェッラ
¥6,380
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルベーラ ダルバ 2022 タイプ 赤 品種 バルベーラ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネからのバルベーラ。ステンレスタンクで最大29℃までを許容しながら自生酵母で12-14日間の主発酵。1年以上使用樽のバリックとトノーで約6か月間の熟成。 プルーンやチェリーの風味、フレッシュでフルーティ。余韻にミネラルを感じることが出来る。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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ヴィーノ ロッソ ドゥイ NV(2020&2021) / グイド リヴェッラ
¥6,380
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ヴィーノ ロッソ ドゥイ NV(2020&2021) タイプ 赤 品種 ネッビオーロ約70/バルベーラ約30 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 「ドゥイ」とは「ドゥエ」に由来。 2つの品種のブレンド、2年毎にしかリリースしないこと、2つのヴィンテージをブレンドする。 2025年入荷分のロットは2020年と2021年のブレンド。 2ヴィンテージをブレンドする理由は複雑味ある香りを表現するため(実際にステンレスで熟成したマストと樽で熟成させたマストを最終的にブレンドする)、そして彼らのもうひとつの作品、ランゲ・ネッビオーロとの違いを明らかにすることにも目的がある。 ネッビオーロ、バルベーラともにパトリコーネとビビネットから。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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ランゲ シャルドネ 2023 / グイド リヴェッラ
¥9,900
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ランゲ シャルドネ 2023 タイプ 白 品種 シャルドネ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 2022年産が初ヴィンテージのこのワインは、粘土と石灰、砂が程よく混ざった土壌で、シャルドネの栽培に非常に適した畑を所有するディアーノ・ダルバ地区の栽培農家とグイド・リヴェッラとのコラボレーションから生まれました。 圧搾時に軽くマセラシオンを行い、その後、フレンチオークのバリックで発酵。バリック内でマロラクティック発酵が完了し、そのま約12か月間熟成。新樽率は約30%。 リンゴ、バナナ、ライチ、甘いスパイスの力強い香りを持ち、エーテル香と柑橘系のニュアンスも。まとまりのある酸味で、コクがありながらもエレガント。余韻は長くしっかりとしたストラクチャー。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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ヴィーノ ロザート スヴィック 2024 / グイド リヴェッラ
¥6,050
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ヴィーノ ロザート スヴィック 2024 タイプ ロゼ 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 早摘みのネッビオーロのダイレクトプレスによるロザート。 スキンコンタクトは年により異なるが12~18時間にとどめる。 ステンレスタンクでの主発酵(一部にマロラクティック発酵は発生する)。 数か月間静置の後ボトリング。 バラ、スミレ、スパイス、ラズベリー、レッドベリーの風味。若いうちに冷やして飲むのも良いが、数年熟成させて、複雑味を楽しむことも出来る。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
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シャサーニュ モンラッシェ 1er レ カイユレ 2023 / マルク モレ
¥21,700
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シャサーニュ モンラッシェ 1er モルジョ 2023 / マルク モレ
¥17,900
**************************************** 生産産地 フランス>ブルゴーニュ 生産者 マルク モレ 品名 シャサーニュ モンラッシェ 1er モルジョ 2023 タイプ 白 品種 シャルドネ100 容量 750ml Alc 13.5% **************************************** 1級畑モルジョからは、果実味の豊富さが全面に出たワインが産出されます。芳醇かつ重量感、奥深さに優れた果実味が特徴で、酸味も柔らかく、魅力的でリッチな味わいが楽しめます。 生産者について(輸入元資料引用) モレ家はシャサーニュモンラッシェで最古の一族。 第一次大戦後フェルナンド・モレが帰還し、所有畑面積2haのドメーヌ・モレ・エ・フィスを立ち上げたのがドメーヌの始まりです。 1944年に息子マルクがドメーヌに参入、名前もドメーヌ・フェルナン・モレ・エ・フィスに変更しました。 1972年にはセラーを改築、ドメーヌも拡張しました。 1977年には娘婿ベルナール・モランドがドメーヌに加わり、ドメーヌ名もマルク・モレ・エ・フィスとなりました。今日ではベルナールは引退し、娘のサビーヌがドメーヌを運営しています。
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GC マゾワイエール シャンベルタン 2023 / ジェラール ラフェ
¥47,500
【今年からラベル変更】 【輸入元(徳岡)のマゾワイエールの取り扱いは今年から】 【実力派ドメーヌ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 【ラフェのGC】 ご縁がありクロ・ド・ヴージョ 2009 と クロ・ド・ヴージョ1999を飲み比べさせて頂いたことがありました。どちらもこれぞGCの熟成物!!という印象で、至福のひと時。。。その時以来、より一層この生産者のファンになりました。 **************************************** 生産産地 フランス>ブルゴーニュ 生産者 ジェラール ラフェ 品名 GC マゾワイエール シャンベルタン 2023 タイプ 赤 品種 ピノノワール100 容量 750ml Alc 14% **************************************** 生産者について(輸入元資料引用) シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ最良の生産者として知られるジャン・ラフェ(ワイン評論家のロバートパーカー氏より、生産者としてのトップクラスである4つ星評価)が約50年前にモレ・サン・ドニにドメーヌを設立したのが始まりです。2002年よりジャンの息子であるジェラールが引き継ぎ、ドメーヌ名もジェラール・ラフェとなりました。 12haのブドウ畑は全てドメーヌの所有。名だたる銘醸畑を父から引き継ぎ、樹齢の高いブドウ樹を多く所有しているものの、その多くをネゴシアンに販売しているため、ドメーヌ元詰めは極めてわずかです。また収量も平均して30~35hl/haと非常に低く抑えられ、伝統的、自然のままの方法で醸造を行っています。
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GC シャンベルタン クロ ド ベーズ 2023 / ジェラール ラフェ
¥74,800
【今年からラベル変更】 【実力派ドメーヌ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 【ラフェの最上級キュヴェ】 ご縁がありクロ・ド・ヴージョ 2009 と クロ・ド・ヴージョ1999を飲み比べさせて頂いたことがありました。どちらもこれぞGCの熟成物!!という印象で、至福のひと時。。。その時以来、より一層この生産者のファンになりました。 **************************************** 生産産地 フランス>ブルゴーニュ 生産者 ジェラール ラフェ 品名 GC シャンベルタン クロ ド ベーズ 2023 タイプ 赤 品種 ピノノワール100 容量 750ml Alc 13.5% **************************************** シャンベルタン クロ ド ベーズの最高の生産者の一人と称され、パーカーから4ツ星を与えられたジャン ラフェの跡を継ぐのがジェラール ラフェです。繊細でフルーティー、フローラルな アロマ、少しのスパイスのニュアンス。熟したタンニン、シルキーで長い余韻が愉しめます。 生産者について(輸入元資料引用) シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ最良の生産者として知られるジャン・ラフェ(ワイン評論家のロバートパーカー氏より、生産者としてのトップクラスである4つ星評価)が約50年前にモレ・サン・ドニにドメーヌを設立したのが始まりです。2002年よりジャンの息子であるジェラールが引き継ぎ、ドメーヌ名もジェラール・ラフェとなりました。 12haのブドウ畑は全てドメーヌの所有。名だたる銘醸畑を父から引き継ぎ、樹齢の高いブドウ樹を多く所有しているものの、その多くをネゴシアンに販売しているため、ドメーヌ元詰めは極めてわずかです。また収量も平均して30~35hl/haと非常に低く抑えられ、伝統的、自然のままの方法で醸造を行っています。
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ドメーヌ キタニ デラウェア プライベートリザーブ 2024 / 木谷ワイン
¥6,050
洋梨、バナナ、南国フルーツや桃などのトロピカルでジューシーな複雑なアロマ。 やさしく厚みのある口当たりに丸みのある酸。 木谷さんのコメントにも和製コンドリューと記載がありますが、まさにその通り!! 上質なヴィオニエを彷彿させる唯一無二の素晴らしいワインです。 ●商品スペック *********************************************** 生産地域 日本>奈良(葡萄産地:大阪羽曳野) 生産者 木谷 一登 品名 ドメーヌ キタニ デラウェア プライベートリザーブ 2024 タイプ 白 品種 デラウェア 容量 750ml Alc 12% 発酵&熟成 全房プレスによって圧搾し60%の搾汁。15度で4ヶ月の発酵。発酵2か月経過後に6割程度フレンチオーク新樽で発酵。発酵完了後、ステンレスタンク熟成。 備考 亜硫酸塩添加なし、補糖なし *********************************************** ◎味わい(木谷さんコメント) 今回も和製コンドリュー。 日本人ソムリエだけでなく、ワイナリーに訪れたドイツ人のワインラバーも飲んでそのように表現したのでこの表現は正しいでしょう。 彼曰く「コンドリューと違うのはアルコール度数だ」とのこと。 個人的には日本で1番美味しいデラウェアワインの一つと言って良いと思っています。 ナチュラルワインの製造では新樽は避けられる傾向にありますが、私はブルゴーニュの白ワインが好きなので敢えて使用します。 葡萄のポテンシャルは新樽に決して負けていません。 水のような飲み心地であり複雑。 白い花、白桃、レモン、金柑、パイナップル、洋梨、熟したりんご、蜂蜜、バニラ、ヨーグルト、紅茶などの香りが調和しています。 口中では甘味を感じられ旨み、味わいが長く続きます。 出来れば10月以降以降に、手元に届いてから1週間ほどは立てて置いてからお召し上がりいただけますと幸いです。 抜栓して固く感じられましたらデキャンタしてください。 ローヌワイン向けのような中ぶりから少し大きめのグラスでどうぞ。 デラウェアは通常豚肉に合いますが、このワインはどちらかというと牛肉に合います。 エスニックや中華、フレンチなど、少ししっかりとした味付けのものにも寄り添います。 ◎生産者について(木谷ワイン様ホームページより抜粋) 奈良県内でワイン用葡萄を生産、醸造所を設立し、純奈良県産ワインを生み出すことを目指しています。 奈良県では葡萄の産地は少なからずありますが、他の産地と比べ大きな規模ではなく、肝心のワインの醸造所もまだありません。 そこで私は技術習得の為、大阪府柏原市のカタシモワイナリーにてワイン用葡萄栽培・ワイン醸造の研修を受け、2018年1月にワイン用葡萄農家として独立しました。 現在、奈良県で葡萄畑を整備し、徐々に生産量を増やしつつ、大阪でも既存の葡萄園を借り受けて葡萄の生産を行っています。 原料となる葡萄の質にこだわり、除草剤を用いない草生栽培、減農薬、無化学肥料で栽培を行っています。 奈良県の風土を表してくれる品種や栽培方法を模索するところから試行錯誤していきます。長い長い試行錯誤になると思います。 奈良らしいワインを味わっていただくことを目指して取り組んで参ります。 【追記】 2022年に奈良県初となるワイナリーを香芝市に設立。 今後のご活躍が楽しみです。
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スプマンテ メトド クラッシコ スパンダ (2018) / テヌータ ディ カルレオーネ
¥8,800
R7.7.21 試飲済(写真5枚目参照) 外観はうっすらと赤みがかった黄金色で泡立ち非常に良好。厚みを感じさせるブリオッシュやトーストに蜜、そして黒葡萄由来のチェリーやリンゴなどの赤果実を思わせるアロマ。 キメ細かい泡で口当たりもよく、適度な熟成感と長めの余韻、バランスがとれています。シャンパンに例えるとリザーヴワイン比率が高めの味わい。 今飲んでも十分美味しいですが、まだ熟成のポテンシャルを感じます。 カルレオーネファンとして満足のゆく味わいでした。 【毎年割り当ての人気商品】 【リザーヴワイン比率高めのシャンパンのような味わい】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>トスカーナ 生産者 テヌータ ディ カルレオーネ 品名 スプマンテ メトド クラッシコ スパンダ (2018) タイプ 泡(瓶内二次) 品種 サンジョヴェーゼ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 待つこと5年 サンジョヴェーゼ、瓶内二次発酵のスプマンテいよいよ入荷 ショーンと長年付き合っていると「待つこと」の大切さを思い知らされます。思えば、急に行方不明となった2016年の秋から、2017年春に彼がワイン界に再度姿を見せてくれるまでの期間もそうでした。探せば探すほど、答えを求めようとすればするほどいじわるな顔で笑みだけをくれる。そして、彼は彼にとってのベストなタイミングになってから、ようやくいつもすべての解を与えてくれるのです。 このスプマンテも初めてその存在を聞いたのが2020年の4月。以降、そのリリースを定期的に確認をしていたのですが、とうとうこの4月に入荷いたします。実に5年です。 2018年収穫のロザート用のサンジョヴェーゼをベースに5000本を仕込み、2024年の春に2500本を澱抜き。そのうち日本への割当は360本です。主発酵を終えた同年のうちにティラージュしたのだとしたら、実に72ヶ月ちかく澱とともに熟成させていたことになるこのスプマンテ。今はラッダに所有するプロット「チェッティーネ」のすぐ上の区画、標高610Mの「スパンダ」に植わる樹齢約25年のサンジョヴェーゼ100%をゼロ・ドザッジョで仕上げたものです。エルヴァージュはサン・ミニアートのスプマンテ専門の生産者クペッリが請け負いました。クペッリのオーナー、マルコとショーンは旧知の仲です。 「2018年のスプマンテは2024年に2500本デゴルジュしたから、残りはもう間もなくデゴルシュする予定。今後は2年おきに仕込むことができたらと思ってるんだけどね」とショーン。長らくの熟成によりロザートの色合いはほぼありませんが、際立ったフレッシュな酸味は標高の高いロザートであることの証左。後味に赤リンゴやキャラメル、胡椒のような複雑味と厚みのある旨味が感じられます。 「スパンダ」はサンクリット語で「生命の鼓動」の意。そしてこの「スパンダ」と「チェッティーネ」のメルロとカベルネ・フランからランダジオが生まれています。 生産者について(輸入元資料引用) 生産者はテヌータカルレオーネと記載していますが、現醸造長であり多大な影響を与えているショーン・オキャラハンについて以下に記載します。 ワインショップ、飲食店、業務酒販、輸入業者。どの業態であってもワインを仕入れる立場にある方なら、個人の趣向と純粋な業務として仕入れの狭間で揺れ動いてしまうような生産者のひとりふたり持っているのではないでしょうか。 リエチネ(ショーンの以前の勤め先。ここでワインの醸造長をしていた)のショーン・オキャラハンから「〇〇、残念だけどリエチネをやめることになったよ」という一報がはいったのが、2016年の10月10日。続けてこんな意味深なメールが・・・「まぁでも、ちょうどいいタイミングだと思う。オーナーはリエチネを違う方向性にもっていこうとしている。それはそれでいいんだけど。ともかく収穫前にここを出ていかないといけない。このタイミング、ボクの意思だけではないんだけどね。こっちはこっちで新しいプロジェクトを始めることにしたから。お楽しみに!」 それからリエチネのセールス担当者に何があったか問い合わせてもはっきり答えてくれないし、ショーンに直接メールをしても電話をしても連絡がつかない。以前リエチネで働いていた友人のステファンとの連絡で、ようやく事の背景を理解することが出来たものの、肝心のショーンと連絡が付かない日々が続きます。ステファンでさえ居場所が分からないと。ショーンの息子ジャスパーくんへの「なんとかお父さんから連絡するよう伝えて!」というリクエストもむなしく。とうとう「おれの友だちはお前の友だち」という、いかにもイタリア人的な考えからか、ステファンの友人ルパートくんまで登場し、ステファン、ルパートくん)、私の3人でショーンの居場所を探すことになったのです。その間にもショーン自身のインスタグラムから入ってくる断片的な情報は、私たちの捜索を高みで見物しているかのよう。 ――「ショーンが新しいワインをつくったらしい!!」 見つからないからこそ見つけたい!飲めないかもしれないからこそ飲みたい!という思いは、おっさんがいうのも変なものですが恋心にも似て。そのショーンのまだ見ぬ新しいワインの情報を出来る限りしらみつぶしに探して回る私たちはまるでストーカーにでもなったかのような錯覚さえ覚えました。「これって個人的な趣味の世界・・・!?」 そう捉える方もいらっしゃるかもしれません。その時点では味の確認のしようもないし、価格さえ分からないのですから。でも、ショーン・オキャラハンのつくる「リエチネ・ド・リエチネ」(IGT)はその上質感と、濃密で縫い目なく詰まった果実味をもって、筋肉質な「ラ・ジョイア」しか知らなかった飲み手に、またプロにも大きな衝撃を与えたワインでした。しかも、このワインが素足でクラッシュされ、自生酵母で醸され、卵型のセメントタンクで熟成――という、なんとも今はやりの自然派ワイン的な醸造方法と聞くにつけ、オフフレーヴァーの一切を感じさせないのが信じられないぐらい。 語弊を恐れずにいうと、要するにショーンは天才なのです。 そして、とうとうショーンと連絡が取れたのが今年の3月。リエチネをやめてからなんとも5か月過ぎてからのことです。しかしその後も「ごめんごめん!スペインに行ってたからさ」とか「明日には連絡するから待っててね」が、一週間後だったりと、風来坊な彼らしく、連絡が急に途切れることもしばしば。なんとか4月のヴェローナで個人的に会う約束を取り付けたものの、本当に彼と会えるかどうかは神のみぞ知る!なぜならヴィニタリー会場には古巣のリエチネもいるし、彼の突然の雲隠れを心配していた他のバイヤーたちも、彼の存在を知るや否やきっと押しかけるだろうから。なにしろ、もともとショーンはヴェローナに来る予定にしていなかったのです。 そして・・・ 会場の片隅で久しぶりに出会った私たちは1時間半という限られた時間、お決まりの近況報告もそっちのけで彼自身の手による新たなワインの話に没頭したのでした。 ショーン・オキャラハンの手による新たなワインの名前は「イル・グエルチォ」(フラグシップ・ワイン)。つくり手として、シンプルながらも印象深い上品なフォントで「ショーン・オキャラハン」と記されています。ラベルの台紙はあのIGTのリエチネで使われたものと同じ、厚めのマット紙。右下にはショーンのトレードマークがエンボスで加工されています。 肝心の味わいは言わずもがな。サンジョヴェーゼ・ピューリタンの彼らしく、今回もやっぱりSG100%。IGTリエチネの濃密感はそのままに、より酸味が洗練されている印象。また、IGTリエチネと比べ、より赤系のチェリーやイチゴ、スミレ、紅茶などの香りが一気に引き立つ。エアリー(軽いという意味ではない)な飲み口な一方、甘いタンニンを伴いながら、長く長く続く余韻。 「ボクはリエチネでベストを尽くしてきた。で、自分の努力が頂点に行きついたと思った時が次のゴールを目指すにふさわしいタイミングなんだよ」とショーン。 彼のワインのラベルにはこのような言葉がかかれています。 私は生まれつき片目が見えません。 だから生涯通じて他のひとと違ったものの見方をしてきましたが、 時にこれが有利に働いたり、そうでなかったりします。 最良の友人は私のことを「Il Guercio」と呼びますが、 これはトスカーナでは「片目野郎」という意味です。 ワインはすこぶる普通ではなく、古典的なブドウ品種に対する私の個人的な見解だったり 自分の興味のある特別な容器をつかったりして醸造したものです。 全てのヴィンテージの作柄がそれ自体を定義づけます。 私はただ、それを正しい方向に導き、その作柄によって 与えられた特徴をワインに見出すよう促すのみ。 脚による柔らかな破砕とごく自然な発酵と、 そして可能な限りごく少量の亜硫酸を使ってボトリングしています。 片目を閉じてワインを楽しみながら、 別の視点で生きるということをゆっくり考えよう。 チアーズ!
