






スプマンテ メトド クラッシコ スパンダ (2018) / テヌータ ディ カルレオーネ
¥8,800 税込
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R7.7.21 試飲済(写真5枚目参照)
外観はうっすらと赤みがかった黄金色で泡立ち非常に良好。厚みを感じさせるブリオッシュやトーストに蜜、そして黒葡萄由来のチェリーやリンゴなどの赤果実を思わせるアロマ。
キメ細かい泡で口当たりもよく、適度な熟成感と長めの余韻、バランスがとれています。シャンパンに例えるとリザーヴワイン比率が高めの味わい。
今飲んでも十分美味しいですが、まだ熟成のポテンシャルを感じます。
カルレオーネファンとして満足のゆく味わいでした。
【毎年割り当ての人気商品】
【リザーヴワイン比率高めのシャンパンのような味わい】
【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】
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生産産地 イタリア>トスカーナ
生産者 テヌータ ディ カルレオーネ
品名 スプマンテ メトド クラッシコ スパンダ (2018)
タイプ 泡(瓶内二次)
品種 サンジョヴェーゼ100
容量 750ml
発酵&熟成 下記参照
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待つこと5年
サンジョヴェーゼ、瓶内二次発酵のスプマンテいよいよ入荷
ショーンと長年付き合っていると「待つこと」の大切さを思い知らされます。思えば、急に行方不明となった2016年の秋から、2017年春に彼がワイン界に再度姿を見せてくれるまでの期間もそうでした。探せば探すほど、答えを求めようとすればするほどいじわるな顔で笑みだけをくれる。そして、彼は彼にとってのベストなタイミングになってから、ようやくいつもすべての解を与えてくれるのです。
このスプマンテも初めてその存在を聞いたのが2020年の4月。以降、そのリリースを定期的に確認をしていたのですが、とうとうこの4月に入荷いたします。実に5年です。
2018年収穫のロザート用のサンジョヴェーゼをベースに5000本を仕込み、2024年の春に2500本を澱抜き。そのうち日本への割当は360本です。主発酵を終えた同年のうちにティラージュしたのだとしたら、実に72ヶ月ちかく澱とともに熟成させていたことになるこのスプマンテ。今はラッダに所有するプロット「チェッティーネ」のすぐ上の区画、標高610Mの「スパンダ」に植わる樹齢約25年のサンジョヴェーゼ100%をゼロ・ドザッジョで仕上げたものです。エルヴァージュはサン・ミニアートのスプマンテ専門の生産者クペッリが請け負いました。クペッリのオーナー、マルコとショーンは旧知の仲です。
「2018年のスプマンテは2024年に2500本デゴルジュしたから、残りはもう間もなくデゴルシュする予定。今後は2年おきに仕込むことができたらと思ってるんだけどね」とショーン。長らくの熟成によりロザートの色合いはほぼありませんが、際立ったフレッシュな酸味は標高の高いロザートであることの証左。後味に赤リンゴやキャラメル、胡椒のような複雑味と厚みのある旨味が感じられます。
「スパンダ」はサンクリット語で「生命の鼓動」の意。そしてこの「スパンダ」と「チェッティーネ」のメルロとカベルネ・フランからランダジオが生まれています。
生産者について(輸入元資料引用)
生産者はテヌータカルレオーネと記載していますが、現醸造長であり多大な影響を与えているショーン・オキャラハンについて以下に記載します。
ワインショップ、飲食店、業務酒販、輸入業者。どの業態であってもワインを仕入れる立場にある方なら、個人の趣向と純粋な業務として仕入れの狭間で揺れ動いてしまうような生産者のひとりふたり持っているのではないでしょうか。
リエチネ(ショーンの以前の勤め先。ここでワインの醸造長をしていた)のショーン・オキャラハンから「〇〇、残念だけどリエチネをやめることになったよ」という一報がはいったのが、2016年の10月10日。続けてこんな意味深なメールが・・・「まぁでも、ちょうどいいタイミングだと思う。オーナーはリエチネを違う方向性にもっていこうとしている。それはそれでいいんだけど。ともかく収穫前にここを出ていかないといけない。このタイミング、ボクの意思だけではないんだけどね。こっちはこっちで新しいプロジェクトを始めることにしたから。お楽しみに!」
それからリエチネのセールス担当者に何があったか問い合わせてもはっきり答えてくれないし、ショーンに直接メールをしても電話をしても連絡がつかない。以前リエチネで働いていた友人のステファンとの連絡で、ようやく事の背景を理解することが出来たものの、肝心のショーンと連絡が付かない日々が続きます。ステファンでさえ居場所が分からないと。ショーンの息子ジャスパーくんへの「なんとかお父さんから連絡するよう伝えて!」というリクエストもむなしく。とうとう「おれの友だちはお前の友だち」という、いかにもイタリア人的な考えからか、ステファンの友人ルパートくんまで登場し、ステファン、ルパートくん)、私の3人でショーンの居場所を探すことになったのです。その間にもショーン自身のインスタグラムから入ってくる断片的な情報は、私たちの捜索を高みで見物しているかのよう。
――「ショーンが新しいワインをつくったらしい!!」
見つからないからこそ見つけたい!飲めないかもしれないからこそ飲みたい!という思いは、おっさんがいうのも変なものですが恋心にも似て。そのショーンのまだ見ぬ新しいワインの情報を出来る限りしらみつぶしに探して回る私たちはまるでストーカーにでもなったかのような錯覚さえ覚えました。「これって個人的な趣味の世界・・・!?」
そう捉える方もいらっしゃるかもしれません。その時点では味の確認のしようもないし、価格さえ分からないのですから。でも、ショーン・オキャラハンのつくる「リエチネ・ド・リエチネ」(IGT)はその上質感と、濃密で縫い目なく詰まった果実味をもって、筋肉質な「ラ・ジョイア」しか知らなかった飲み手に、またプロにも大きな衝撃を与えたワインでした。しかも、このワインが素足でクラッシュされ、自生酵母で醸され、卵型のセメントタンクで熟成――という、なんとも今はやりの自然派ワイン的な醸造方法と聞くにつけ、オフフレーヴァーの一切を感じさせないのが信じられないぐらい。
語弊を恐れずにいうと、要するにショーンは天才なのです。
そして、とうとうショーンと連絡が取れたのが今年の3月。リエチネをやめてからなんとも5か月過ぎてからのことです。しかしその後も「ごめんごめん!スペインに行ってたからさ」とか「明日には連絡するから待っててね」が、一週間後だったりと、風来坊な彼らしく、連絡が急に途切れることもしばしば。なんとか4月のヴェローナで個人的に会う約束を取り付けたものの、本当に彼と会えるかどうかは神のみぞ知る!なぜならヴィニタリー会場には古巣のリエチネもいるし、彼の突然の雲隠れを心配していた他のバイヤーたちも、彼の存在を知るや否やきっと押しかけるだろうから。なにしろ、もともとショーンはヴェローナに来る予定にしていなかったのです。
そして・・・
会場の片隅で久しぶりに出会った私たちは1時間半という限られた時間、お決まりの近況報告もそっちのけで彼自身の手による新たなワインの話に没頭したのでした。
ショーン・オキャラハンの手による新たなワインの名前は「イル・グエルチォ」(フラグシップ・ワイン)。つくり手として、シンプルながらも印象深い上品なフォントで「ショーン・オキャラハン」と記されています。ラベルの台紙はあのIGTのリエチネで使われたものと同じ、厚めのマット紙。右下にはショーンのトレードマークがエンボスで加工されています。
肝心の味わいは言わずもがな。サンジョヴェーゼ・ピューリタンの彼らしく、今回もやっぱりSG100%。IGTリエチネの濃密感はそのままに、より酸味が洗練されている印象。また、IGTリエチネと比べ、より赤系のチェリーやイチゴ、スミレ、紅茶などの香りが一気に引き立つ。エアリー(軽いという意味ではない)な飲み口な一方、甘いタンニンを伴いながら、長く長く続く余韻。
「ボクはリエチネでベストを尽くしてきた。で、自分の努力が頂点に行きついたと思った時が次のゴールを目指すにふさわしいタイミングなんだよ」とショーン。
彼のワインのラベルにはこのような言葉がかかれています。
私は生まれつき片目が見えません。
だから生涯通じて他のひとと違ったものの見方をしてきましたが、
時にこれが有利に働いたり、そうでなかったりします。
最良の友人は私のことを「Il Guercio」と呼びますが、
これはトスカーナでは「片目野郎」という意味です。
ワインはすこぶる普通ではなく、古典的なブドウ品種に対する私の個人的な見解だったり
自分の興味のある特別な容器をつかったりして醸造したものです。
全てのヴィンテージの作柄がそれ自体を定義づけます。
私はただ、それを正しい方向に導き、その作柄によって
与えられた特徴をワインに見出すよう促すのみ。
脚による柔らかな破砕とごく自然な発酵と、
そして可能な限りごく少量の亜硫酸を使ってボトリングしています。
片目を閉じてワインを楽しみながら、
別の視点で生きるということをゆっくり考えよう。
チアーズ!
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