
品質管理は徹底しています
当店では在庫管理設備として
・大型プレハブ冷蔵庫
・プレハブ冷蔵ショーケース
・リーチン冷蔵ショーケース
・定温定湿倉庫(約15°,約75%)
を、保有しており万全の品質管理を心掛けています。
商品特性に応じて適切な場所で商品を保管していますので、安心してお買い求め下さい。
-
バルバレスコ モンテステーファノ 2021 / グイド リヴェッラ
¥26,400
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ モンテステーファノ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 樹齢約40年のネッビオーロを自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成。 口当たりが柔らかく、丸みがあり、フルーティーで花のような香りに加え、スパイシーなニュアンスも感じられる。繊細でエレガントなタンニンが特徴。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
バルバレスコ ファウゾーニ 2021 / グイド リヴェッラ
¥22,000
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ ファウゾーニ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 樹齢約40年のネッビオーロを自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成。 口当たりが柔らかく、丸みがあり、フルーティーで花のような香りに加え、スパイシーなニュアンスも感じられる。繊細でエレガントなタンニンが特徴。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
バルバレスコ 2021 / グイド リヴェッラ
¥15,400
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルバレスコ 2021 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネとビビネットの区画から収穫されたネッビオーロ。 自生酵母で約30日間、最大28℃の温度でステンレスタンクで主発酵が行われる。 その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成される。 赤い果実、チェリー、スミレの香り。深みがあり、包み込むような味わいで、しっかりとしたタンニンがありながらも滑らかで丸みを帯びている。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
ランゲ ネッビオーロ 2022 / グイド リヴェッラ
¥7,480
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ランゲ ネッビオーロ 2022 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ約90/バルベーラ約10 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネのネッビオーロとバルベーラ。 自生酵母で約20日間、最大28℃の温度でステンレスタンクにて主発酵。 その後約10か月間、最低1年以上使用済みのバリックとトノーで熟成され、2つの品種がブレンドされる。 口当たりが柔らかく、シルクのように滑らかでエレガント。チェリーや赤い果実の香りが感じられ、バランスの取れた過度に主張しないタンニンが特徴的。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
バルベーラ ダルバ 2022 / グイド リヴェッラ
¥6,380
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 バルベーラ ダルバ 2022 タイプ 赤 品種 バルベーラ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** パトリコーネからのバルベーラ。ステンレスタンクで最大29℃までを許容しながら自生酵母で12-14日間の主発酵。1年以上使用樽のバリックとトノーで約6か月間の熟成。 プルーンやチェリーの風味、フレッシュでフルーティ。余韻にミネラルを感じることが出来る。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
ヴィーノ ロッソ ドゥイ NV(2020&2021) / グイド リヴェッラ
¥6,380
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ヴィーノ ロッソ ドゥイ NV(2020&2021) タイプ 赤 品種 ネッビオーロ約70/バルベーラ約30 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 「ドゥイ」とは「ドゥエ」に由来。 2つの品種のブレンド、2年毎にしかリリースしないこと、2つのヴィンテージをブレンドする。 2025年入荷分のロットは2020年と2021年のブレンド。 2ヴィンテージをブレンドする理由は複雑味ある香りを表現するため(実際にステンレスで熟成したマストと樽で熟成させたマストを最終的にブレンドする)、そして彼らのもうひとつの作品、ランゲ・ネッビオーロとの違いを明らかにすることにも目的がある。 ネッビオーロ、バルベーラともにパトリコーネとビビネットから。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
ランゲ シャルドネ 2023 / グイド リヴェッラ
¥9,900
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ランゲ シャルドネ 2023 タイプ 白 品種 シャルドネ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 2022年産が初ヴィンテージのこのワインは、粘土と石灰、砂が程よく混ざった土壌で、シャルドネの栽培に非常に適した畑を所有するディアーノ・ダルバ地区の栽培農家とグイド・リヴェッラとのコラボレーションから生まれました。 圧搾時に軽くマセラシオンを行い、その後、フレンチオークのバリックで発酵。バリック内でマロラクティック発酵が完了し、そのま約12か月間熟成。新樽率は約30%。 リンゴ、バナナ、ライチ、甘いスパイスの力強い香りを持ち、エーテル香と柑橘系のニュアンスも。まとまりのある酸味で、コクがありながらもエレガント。余韻は長くしっかりとしたストラクチャー。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
ヴィーノ ロザート スヴィック 2024 / グイド リヴェッラ
¥6,050
【ガヤの醸造長を長年務めた巨匠が手掛けるバルバレスコ】 【当店仕入れ担当のお気に入り生産者】 **************************************** 生産産地 イタリア>ピエモンテ 生産者 グイド リヴェッラ 品名 ヴィーノ ロザート スヴィック 2024 タイプ ロゼ 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 下記参照 **************************************** 早摘みのネッビオーロのダイレクトプレスによるロザート。 スキンコンタクトは年により異なるが12~18時間にとどめる。 ステンレスタンクでの主発酵(一部にマロラクティック発酵は発生する)。 数か月間静置の後ボトリング。 バラ、スミレ、スパイス、ラズベリー、レッドベリーの風味。若いうちに冷やして飲むのも良いが、数年熟成させて、複雑味を楽しむことも出来る。 生産者について(輸入元資料引用) どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ 「80年代のカリフォルニアワインのほとんど全部がスパイシーだったのは畑の仕事と醸造が一致していなかったからなんだよ。ほとんどがボルドーやブルゴーニュを真似てつくろうとしていたし、自分がどんなワインをつくりたいのか生産者本人たちも分かっていなかった。熟成につかう樽もアリエ産は彼らにとってあまりに高額だったため同じDNAを持つ別の産地のオーク樽を使っていた。そのせいでどれもスパイシーな味になってしまったんだ」 イタリアワイン・ルネッサンスの夜明け、1970年からアンジェロガヤとの2人3脚でガヤの味わいをつくり上げ、ブランドの圧倒的な迫力を積み上げてきたグイドの本質はエルバージュにあると個人的に考えている。今回1年ぶりに彼を訪問したが、やはり樽の話題になったとたん彼の熱弁は1時間にも及ぶことになった。 「熟成に欠かせない樽の品質についてはベスト中のベストのトネリエを選ぶこと以外に、その材となる樹を見に行くことが大切です。もう20年以上も前の話になりますが、私はフランスのアリエにあるブナの森まで足を運んで、そのことに気が付きました。自分が使っている樽の樹について知るためでした。森のどの位置で育ったのか、傾斜はどうか、標高はどうか。そして、その森から切り出されたブナ材がどのようにして樽になるのか。これを自分の目でみて学ぶことが大切でした。本ではなくね。そしてトネリエから多くの情報を引き出すのです。その積み重ねから私はネッビオーロはフレンチオークのバリックが好ましいという結論に至りました。スラヴォニアンオークの大樽はフレッシュ感を与えますが、フレンチオークのバリックは温かみを添える。優しさといってもいいかもしれません。ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンを和らげてくれるのです」 畑の仕事がワイン品質の99%を決める―これは全くのうそではないが、残りの1%の変数はとてつもなく大きい。ここにつくり手の考え・スタイルが込められるからだ。グイドのシグニチャーであるモンテステーファノはテオバルド・リヴェッラの区画と数十センチのあぜ道をはさんで隣接するが、味わいのキャラが異なる理由はそこにある。 2025年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18000本をリリースする。 グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっている。この区画はモンテステファノの中心部にある南向きの土地で、0.45haがMGAに分類される。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオーロが育ち、粘土質で、青灰色の石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っている。これらの土壌環境が、ワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えている。 同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット、「ビビネット」と「パトリコーネ」からネッビオーロとバルベーラを主に収穫する。 ネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット、0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成される。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌。 そして、マルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウゾーニの区画がある。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシーでフルーティーな味わいを生み出すという。 ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われる。粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。 一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで行われる。その後、新樽は一切使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵を行う。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースする。 グイド・リヴェッラのバルバレスコはグイドの表情、ゆったりとした所作の通り柔和だ。ネッビオーロの厳格なタンニンは絹地のように滑らかで、飲みやすくこれが彼のスタイルである雅やかさにつながっている。 しかし、注意深く嗅ぎ取ると、実は多くの風味が絡みあった大きな複雑味が背景にあることに気が付く。ローズ、キノコ、リコリス、クローブ、枯葉、バニラ、トースト、シガー。 「熟成とはマストと樽の交感のことを言います。そして、木のタンニンとワインのタンニンがコンタクトすることにより複雑味を引き出すことが出来るのです」とグイドは言う。 グイド・リヴェッラは拍子抜けなほど「あっさり」した設備で醸造方法はいたってシンプルだ。しかし、このシンプルさは、彼が思い描くワインの表現に対する明確なビジョンの反映にほかならない。 熟成から澱引きまでの「エルバージュ」は多くの繊細な作業の積み重ねである。どの樽を使い、いつ澱引きをするかといった一つ一つの選択が最終的なワインの品質と個性を大きく左右する。収穫や発酵工程と違い、セラーの中で行われる最も静かな工程とも言える。「グイドの本質はエルバージュにある」と考えたのは、物静かで思慮にあふれた彼の振る舞いからくる単なる仮説にすぎなかったが、彼の知識・経験はまさに熟練の樽職人にふさわしく、その仮説が的を射ていることを証明しているようだった。
-
ガラベル バローロ 2018 / ソルド
¥3,400
SOLD OUT
【お値打ちバローロ】 【キレイ目だけどしっかりボディ】 【3,000円台】 スミレ、シナモン、なめし皮や黒果実系の複雑なアロマ。しなやかなタンニンがあり、キレイ目テイストだけれどもしっかりとしたボディがあります。バローロとしては非常に安価ですが、しっかりとバローロです。 バローロと言えば強靭なタンニンがあり、飲み頃を迎えるまでに時間がかかるイメージですが、こちらは果実味もたっぷりとあることから今飲んでも美味しいです。 **************************************** 生産地域 イタリア>ピエモンテ 生産者 ソルド 品名 ガラベル バローロ 2018 タイプ 赤 品種 ネッビオーロ100 容量 750ml 発酵&熟成 ステンレスタンク6カ月,スラヴォニアオーク大樽 24ヵ月 備考 ジェームズサックリング93点(2017) **************************************** ●生産者について(輸入元資料より) バローロ地区屈指の銘醸地カスティリオーネ・ファレット村に本拠を構える「ソルド」は1912年創業の歴史ある生産者です。 セッラルンガ・ダルバ、モンフォルテ・ダルバ、ラモッラなどからのネッビオーロをブレンドしてつくられる伝統的バローロで、熟した赤系や黒系の果実味がたっぷりとあり、魅力的な黒トリュフとフレッシュハーブの香りがあります。果物のフレーヴァーによるフルボディで丸みを持った味わいが口中で広がり非常にシルキーで、しっかりとしたタンニンも感じられます。畑は深い石灰質で丘の中 腹にあり、陽当たりの良い南南東向き。標高300~400mからのブドウ使用。発酵温度30°のステンレスタンクで4~7週間のマセレーション。マロラクティック発酵後、2~4か月間静置。ステンレスタンク6ヶ月熟成、その後スラヴォニアオーク30HLの大樽で24ヶ月熟成し瓶詰め。密植率4,000本/ha。
